蜜柑狩 '13ナミ誕
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    ○枕 (モモノスケ、ロビン、ゾロ)

    2013ナミ誕 ] 2013/06/28(金)

    「船内?朝ご飯まで一人で海に落ちるようなことをしなかったら別に何処を見てきてもいいわ。船底の方にフランキーがいるから連れだして説明して貰ったら?」
    「せっしゃも かような船は初めてじゃ」
    母上を彷彿させる柔らかき微笑み。
    昨夜の痛みも癒える。




    先程までなにやら夜半に気になる事があったらしく寝不足顔であった父上は朝になってからお休み中で、せっしゃは新しい朝日の中、ロビン様と花壇の世話を助力させて頂いた。
    久々に触れる船の芝の緑は柔らかく、マストが朝日を遮る影で水を受けた植物の香りが懐かしき我が家の記憶と重なり心地良い。

    昨夜いれて貰った大きな風呂も気持ちよかったが、その後の見た事のない水槽や船底のドックも珍しく作業途中のロボ殿に案内して貰い尚のこと驚きは隠せなかった。


    まず行った船底でロボ殿は困ってお出でであった。
    「おりゃ?」
    ドックの音がいつもと違うと言うロボ殿が取り出した金属の道具で壁を叩き出す。
    「おめー後は勝手にしとけ。ここは朝飯前にちょっと調整が要るみてーだからよ」
    手伝うと申し出てみたが逆に笑顔でぽんと背中を押された。
    いつもは腹立たしい子供扱いが、今の自分には嬉しくもありくすぐったくもある。

    そして
    残る冒険は一番高い位置にある楕円形の部屋。
    一人で探検じゃ。





    マストを登り上向きの戸に手を添えると床が鳴った。
    シュッと軽い音と同時にさっき船底で聞いたようなギッと重い音が一緒に聞こえてくる。
    さっきの音は分からなかったがこの音なら分かる。
    道場の床が軋む音だ。
    ああ踏み込んだ摺り足とそれを受ける床の音。


    そっと戸を押し上げて開けると男が一人。
    緑頭。
    資格無き刀を持つ者。
    父上から盗賊だと言われている男。
    リューマの伝説は誰でも知ってる物語。その刀を盗むとは不敵至極、ただの海賊の悪人だ。


    なのに息が出来なくなった。
    胸が異音を為して止まらない
    もっと見ていたい
    もっともっともっと


    なんとも綺麗な形の素振り。
    踊るように型が流れて行く。
    もの凄く流麗なのに剛の剣。
    素振りを見れば判る。嗚呼
    嗚呼   凄い人だ。


    上段の構えのままチラリとこちらを見た。
    「ん?嗚呼、てめェか?」
    気付かれた
    逃げたくなった。

    出来なかった。
    直ぐに鋭い振りが目にも耳にも飛び込んでくる。

    「そろそろ飯か?」
    「いや、拙者は」

    男は振りを止めてこちらを見た。すたすた歩いて拙者の脇から手をいれて部屋の中に持ち上げる。問うような鋭い視線が・・・いきなり堪えたように吹き出した。

    「無事で良かったな」
    「ああ?しまではせわになりもうした」
    「そっちじゃねぇ昨日の晩の話だ。腹に一発、顎に一発。枕はともかくお前は流石に投げられやしなかったみてェだな」

    脳天を突き破られた感じがした。
    昨夜の衝撃が思い出される。


    実は・・いきなりお腹に衝撃を感じたのは脚だった。衝撃で目が醒めて起き上がってみた。その顔に何かが飛んできた。そこから又一時記憶がない。暫し経て目を開けるとおナミ殿の腕にガシッと絡まれて動けなくなっていた。

    朝には顎と腹がちょっとおかしくてもおナミ殿の仕業と判って驚いたが諦めた。それを口にせぬが男の道である。



    だがなぜこの男がそれをしっておる?
    「おぬし!にょしょうのへやをのぞきみておったのか?ゆるさぬぞこのかいぞくが!!」


    言葉の終わらぬうちにいきなり頭がクラクラした。

    目にも止まらぬ速さで武士殿の一発が頭に入っていた。
    正確には拳と思う衝撃を指一本で弾かれていただけだったが。

    「アホか、コックや骨じゃあるめェし。いいじゃねぇか、投げられたのがテメェじゃなくて。蹴られて枕ぶつけられただけだろ」
    脇から手が抜かれた。
    「では・・なにゆえそれをごぞんじか?」
    問う。

    武士殿は首を軽く傾けた。やおら立ち上がり構えの形に直った。
    横顔はふんと鼻息がもれてなんだか優しい顔である。
    「あの寝相はなおらねェ」
    振り下ろした剣から荒々しさが消えていた。
    優しい、目の前の花を生ける姿のような優しさにかわっている。


    「ゾロー」

    窓から声がした。
    ロビン殿だ。


    「そろそろ起こしてきて。」
    「何でまたおれなんだ?」
    「私は嫌よ。寝ぼけたあの子怖いんですもの」

    ったく、人を使うな。

    最後の言葉は独り言めいて、そのまま錘を置くと窓から飛び出した。
    あわてて拙者も梯子を降りるとロビン殿が手を振り待っていてくれる。
    女部屋の扉をくぐる背中が見えて扉が閉まるのが見えた。

    「さ、ご飯にしましょ。」
    「よろしいのでござるか?」
    扉から目が離せない。
    「良いのよ。彼にしか出来ない数少ない仕事だから。けど私たちの閒の内緒にしておいてね。」



    笑いながらロビン殿に手をひかれて食事部屋に入ったら、父上と骨殿と料理長殿ににらまれた。が、もしかしてにらまれるべきはここにいないだれかであるような気がした。


    end


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