蜜柑狩 '13ナミ誕
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    夕映え00

    2009ナミ誕 ] 2009/06/24(水)
    『夕映え』

    晴れていた空は徐々に色を変え茜色の夕焼けがサニーを包み始めた。スリラーバーク以来のこの航海は今をもって順調だ。
    甲板からは誰かの騒ぐ声が聞こえる。下段の方からはバイオリンの音が響き金鎚の音と二重奏を奏でている。キッチンからはまだ下ごしらえの、しかし食欲をそそる香りが漂ってくる。ビュンビュンとまだ陽も落ちる前に重い物が空を振る音が船上に絶え間ない。
    溶けてしまいそうな同じ色の髪をしたこの船の航海士は甲板から今沈みゆく夕日に彩られた光景を眺めている。

    飽きず眺める。
    何度も見た夕焼けを。そして二度と見ることのない夕映えを。
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    ◎ 言葉にしねぇけど01

    2009ナミ誕 ] 2009/06/24(水)
    「最近夜もあまり一緒にいないみたいなのよね。」
    「ああ、どっちも忙しそうだな。特にゾロの奴はスリラーバーク以来憑かれたみたいにトレーニングしてるしな。」
    「・・・別れたのかしら?」
    「おい、あんま縁起でもねぇこと言うなよ」









    ◎ 言葉にしねぇけど



    俺はルフィを守れなかった。
    てめぇの船長も守れなくて。てめぇの仲間も守れなかった。

    俺は。
    お前も守れなかった。
    ただ人の慈悲にすがったただの敗北をどうしても負けと受け入れることは出来ない。
    悔しいとか嫌だなんてどうでも良い。

    俺は俺を鍛えなくちゃならねぇ。
    俺の全てを賭けてでも休むことは許されない。
    だから。





    ◎押しても駄目なら02

    2009ナミ誕 ] 2009/06/25(木)
    「だからおまえが言ったんだろう?」
    「ああ言ったよ!ケドこんな馬鹿とは知らなかったこのゾロの筋肉馬鹿!」
    怒鳴るチョッパーの鼻息が荒い。
    「スリラーバークで死にそうだったっていつになったら自覚するんだ!!」
    ゾロは包帯のない右手で頭を掻いてる。
    「だからよぉ、お前が教えたろ?死ぬぎりぎりまで筋肉壊して回復すんのがトレーニングなんだろ?」
    「都合よく解釈するならもう二度と講義してやらないっ!!これで終わりだ!」
    必要な力で巻いた包帯の結び目だけはいつもよりぎっちり締めてゾロのイテテというこぼれた抗議は聞かない振りで立ち上がる。






    ◎ 押しても駄目なら

    「おい。」
    「・・・・」

    「おい。」
    「・・・・・・・・」

    「おい。」
    「・・・・・・・・・・・・」

    「わぁった。わぁった!俺が悪いんだろ。」
    「あんたねぇ分かってない癖にっ!その『どーせ』って態度がむかつくのよっ!!」

    大体原因も何も良く判らないがいつも怒られて終わる。
    けど黙るよりは怒ってるあいつの方が いい。






    ◎ そういうところも、その03

    2009ナミ誕 ] 2009/06/26(金)
    「サンジ君、ごちそうさま」
    「あれ?もういいの?」
    「うん、最近ちょっと太ってきちゃったから少しダイエット」
    「そんなっナミさんのスタイルはいつも完璧ですっ」
    「けどほら、腕とか・・それに最近洋服の胸が少しきついのよ」
    柔らかい仕草で軽く強調される形よい胸には見惚れるものがある。ましてや女の子大好きならなおのこと。
    「マッサージでよければ喜んで!」
    ナミはにっこりほほえんで軽く手を振って席を立ち部屋を後にする。
    「オーーイ腹減ったぞーー!」
    「お!儲け!」
    ウソップと一緒に遊んでドアから入ってきたばかりのルフィの腕がすでにテーブルの上に延びている。
    「ナミの奴もう終わりか?落ち葉は集めておいてやったぞ。」
    ウソップの声かけにも軽く手を振ってナミは部屋を後にした。
    「口になんか入れてんのか?あいつが喋らないなんて珍しいな。」
    「航路の計算を図書室でやっておくとおっしゃってましたよ」
    ヨホホと笑いながらバイオリンは緩やかな音色を奏でる。
    「それより船長がお揃いですのでお早く肉のほうをだしていただきたいのですが。」








    ◎ そういうところも、その



    他人を使って自分は楽したいと言いながら
    自分に妥協しない意地っ張り
    綺麗な所も汚いところも、まぁ気に入ってる


    ◎その沈黙の意味は04

    2009ナミ誕 ] 2009/06/27(土)
    「ではーー競技の条件をもう一度ーー」
    甲板でウソップが音頭を取って復唱した。
    「チャンスは一回!」『チャンスは一回!』
    「ゾロから一本!」『ゾロから一本!』
    「勝者はみかん!」『勝者は蜜柑!!』
    「おいおいおめぇらわかってんのか?トレーニング中のアイツなんて下手すりゃ加減が効かなくて瞬殺されるぞ。お嬢ちゃんも良く許したな。」
    フランキーはどちらかというと心配を含んで脇の工具箱を持ち上げた。
    「だーいじょうぶっ!ゾロも気配を読む訓練になるって言ってたしっ!」
    根拠なんて全然無いルフィの笑顔でゲームは開始。

    ルール無用トレーニング中のゾロに一本入れた者の勝ち。ハントゲームの獲物が超大型肉食獣なだけ。



    最初に討ち死んだウソップはそうそうにゲームを離脱してスケッチブックを持ち出した。フランキーは急遽誰かの作った傷の補修作業に付き不参加。ブルックは骨なのにたんこぶを作り、ルフィはは相打ちでノーカウント。そして本人も驚くことに、いつものタヌキ顔で側に寄ったチョッパーが獣系に変身と同時に飛び込んだら何かに気を取られていたゾロの反応が一瞬遅れて、奇跡の一本。勝者馴鹿。最後のサンジは夕飯の準備で時間切れ。

    「やったーーーーーーー!!!オレ蜜柑貰えるのか?ナミの?本当に良いのか??」
    飛び上がって喜んだチョッパーの真横でウソップが固まっていた。
    さっきのチョッパーの飛び込みの時に静かに開いたドアから視線を感じる。
    ナミが黙ってウソップを見て・・・・・・・・何も言わずにバタリと扉を閉めた。
    「ウソップ?おい!?固まって動いてないぞ!医者~~~~~~!!」
    蜜柑をネタに出した者の呪いと診断したのは患者の方。







    ◎その沈黙の意味は

    「998…999…」
    視線を感じた。
    いっつも五月蠅い女が下を向いたまま。
    何も考えずにじっと観てたらゆっくりと顔を上げ、伏していた睫毛を同じくゆっくり開けた
    そのままじっと俺を観た。

    そのつもりのお誘いかと振ってたダンベルを下に置こうとしたらいきなりすいっとその場からいなくなった。
    なんだ肩すかしかと首を傾げてもう一度ダンベルを手に取った。ふと空の色に気がついた。
    「なんだもうこんな時間か」
    甲板は夕日の色に染まって更に藍を深めてゆく。



    ◎離れない05

    2009ナミ誕 ] 2009/06/28(日)
    新しい船に乗って水と電気と生活ラインの確保が機械仕掛けで容易になったことと大きな風呂ができたことは彼らの資質に変化はなかったが生活パターンを大きく変えた。船が進めばライフライン全てまかなえるという画期的なシステムは決してメリーに不満があったわけではない。ましてや当時のゾロなど自転車漕ぎを特訓に置き換えて喜としていた訳なのだがそれはそれ、楽な事は受け入れられるのが早い。最近は夜半、最後にゾロが汗を流してサニーの風呂の火を落とす。身体を使うことには案外マメなゾロとしては掃除を引き受けてもゆっくり一人でおもうままの湯の中でのストレッチが訓練の日課になり、また密かな楽しみでもある。

    その日は違った。

    「いらっしゃい」
    ゾロの目の前でちゃぽっと浴槽の水音が跳ねている。透明な湯の中から白い肌で肌理も細かい腕と足がにょきっと生えている。何もいないはずの水面に美女。上の方へと視線をずらせば白い胸から首までほんのり赤く染まったナミがいた。
    「おう」
    「・・なあにそれだけ?」
    「ああ?」
    「っていうかあんたもお風呂に裸の美女と来たら驚くか喜ぶかしなさいよ。」
    ナミはふくれっ面だ。あまりにも普通の会話でつまらなかったらしい。ゾロは風呂場で彼女と過ごすのは決して初めてではないし、実に違和感は感じなかったのだ。だが流石に素っ裸はごめん被ると一応下を手持ちのタオルで巻く。
    浴槽では水面から湯で遊ぶナミの腕が水滴を垂らす。
    「図書室で気がついたらこんな時間だったのよ。背中でも流して貰おうかと思って。」
    「アホか、こんな時間まで起きてるな。だいたい背中ならコックにでもやらせろ。」

    売り言葉に買い言葉という物がある。反射で言葉を並べてから、こちらも反射的にゾロは自分の言葉に気付いた。自分はここにあっさり入れた。ということは?

    「おい、不用心だぞ。鍵か掛かってなかっただろうが?!他の奴が入ってきたらどうするつもりだ?」
    「馬鹿ねぇ借金が増えるだけよ。それにあんた以外こんな時間に誰が来るのよ。」
    その理屈の単純さにそれもそうかと首を傾げてみたがすんなり納得する。
    ゾロは後ろ手に戸を閉めた。
    湯気の中でナミの目つきは少々剣呑だったがそのまま入ってきたゾロにあわせるかのように向きを彼の方に座り直した。
    「つまりまた俺も借金増えるんだな?」
    「当然。」
    軽い答えと一緒に肩をすくめたナミは軽く微笑んだ。
    その柔らかい笑顔にゾロの力は抜けた。のんびりとした雰囲気が流れる。


    一通りの納得が行けばゾロは頓着せず掛け湯の後にドブンと浴槽に足を入れた。そのままザブザブとナミの背後に回ると波面を立てて座り込み大きく伸びをした。腕や肩への傷は暖めるとより一層浮かび上がる。
    「まだ・・治りきった訳じゃないの?」
    「いや、治った。」
    「嘘。」
    これ以上チョッパーにとやかく言われる筋合いもない。ほぐしがてら首を回し、回しついでにそのままナミの方を見た。
    「じゃなきゃこんなにトレーニングできねぇよ。」
    トレーニングはもっと要る。力も欲しいが速度も必要だ。持久力も。もっともっともっと。じっと拳を握りしめて前腕に何度も力を入れ、緩めを繰り返すとつい筋肉の張りを確かめる。まだだ、まだまだ足りない。

    「・・・筋肉馬鹿。」

    静かな声だった。
    自分の方を見ていたナミがすいっと顔を向こうに回したお陰でうなじの白さが目に入った。ナミの肌は元来日焼けしにくい健康な白さで、最近は髪を上げているせいか首は緩く日焼けして、その代わりに髪の裾や服で覆われた部分の白さが際だった。
    そういえば最近ご無沙汰だった。せっかく待ってたという据え膳なら頂かないというのは失礼に当たると思いつく。自分の身体を回し両腕を伸ばした。
    両肩から手を回し背中から羽交い締めに、首の方にキスしようとゆるり動いたその瞬間。


    「ここまでね。」
    ナミはゾロの腕からするりと逃れ浴槽から上がると壁に掛けてあった大きなタオルをさっと自分に巻いた。扉を閉めがてら振り向いた。
    「ざっと15万ベリーよ。」
    あとは後ろも見ないでパタンと背後で扉を閉めた。


    「ちぇ。」
    据え膳に逃げられたような・・。ナミの移り気はあまりないが、何を考えているのかさっぱり分からないことは別に珍しくもない。
    そう言えば確かにご無沙汰で、本音を言えばかなり勿体なかったしちょいとこっちの頭と下に登った血も期待はずれを訴える。なにより息子の方も不満げだ。
    湯気は排気口の方に集められて、こっちの燻った熱気と未練も一緒に排気される。
    明日のトレーニングの内容を考えて煩悩を追いやった。









    ◎離れない


    月のない夜だった。
    あっちから腕の中に来たはずだったのに。
    何もせずにいなくなった。
    気まぐれなところもあるからと、その時はなにも思わなかった。

    死ねるほど後悔したのはずっと後になってから。



    ◎泣く一歩手前の顔をしてる06

    2009ナミ誕 ] 2009/06/29(月)
    「ナミさん?また遅くまで。」
    「ん、ありがとっ!丁度何か飲みたかったの。ああ、おいしっ」
    湯気の立つハーブティはおそらくサンジ君特製の安眠系。以前に美肌用にと揃えてくれたのが美味しかったのを今も同じような香りを出せる辺りが凄いしありがたい。図書室まで持ってきてくれる辺りも。
    「海図?」
    「その前のね、メモみたいなもんよ。いつやっても良いんだけど気になっちゃって。」
    「あんまり根を詰めないようにね。ここんとこずっとじゃないかな?寝られないの?」
    「大丈夫よ。」
    心配そうな笑顔ににっこり微笑んで手を振る。これで彼には判るはず。
    ちょっと困ったような、けど仕方がないという笑みを浮かべてサンジ君は背筋の整ったすっと綺麗なお辞儀のあとゆっくりとそのまま後に三歩下がってから振り向いて出て行った。

    寝られない訳じゃない。
    今は一波乱終わった後で仲間が増えて素敵な音楽が聴けるようになったし、船の食料もお宝もぎっちりなんて今までになく順調なわけだし。いつもみんなで笑ってる。
    不満なんてあるわけ無い。

    無いって言いたい。
    風呂場に放置した馬鹿のことはもう考えてやらない。






    ◎泣く一歩手前の顔をしてる



    今思えば。最近のお前はいつもそうだった。
    思い出すのは最後に見ていた涙に歪んだ顔ばかり。
    ただお前が欲しいと、何故あの時言ってやれなかったんだろう。



    ◎ おまえの「本当」は知っている07

    2009ナミ誕 ] 2009/06/30(火)
    「このごろゾロに冷たいじゃない。」
    突然の質問にせっかくのシャボンディソーダが喉が詰まってむせた。息をすっかり乱した背中を他人には目立たないようにそこから手を生やしてゆっくり撫でる。
    むせて咳き込みながら下から見上げる瞳は大きく見開いて驚いた目をしてる。こちらの喜ぶだろう男性用水着とか綺麗なレースの下着とかまわってくれて私に配慮してくれたのは嬉しいけどこの話題から避けるつもりだったのかしら?
    「べつに?」
    「飽きたの?」
    「別に?誰が飽きたのよ。」
    「最近ご無沙汰みたいだし。」
    「覗くのは無しって言ってるのに。だから別にって。大体アイツの方がトレーニングに忙しいのよ。チョッパーにいくら怒られても止めないしどうしようもない馬鹿よね。」
    流れるようにしゃべりながらハンガーに掛けられたカジュアルなドレスの中を乱暴に見繕いながらやっぱり無いわと鼻息が荒い。
    「バーソロミュー・くま・・・ね。」
    「そうそう、熊さんのぬいぐるみが好きな男になんて興味ないわ。」
    隣に並んだ棚から手に取ったサンダルを一睨み。好みじゃないと呟きながらまた棚に放り返す。立ち姿が荒い。買い物に集中も出来てない。
    ロビンの頬に右手の指が添えられる。
    「ライバルが七武海じゃ辛いわよねぇ。」
    「そんなんじゃないし!やりたい奴にはやらせておけば良い、この船の鉄則でしょ」
    大好きなワゴンセールを見つけても気もそぞろ。
    「そう言う面倒避けないでイヤならイヤって、ほしいなら欲しいって伝えればいいじゃない?男なんてわざわざ言ってあげても解んないくらいのお馬鹿さんなんだから。」
    「・・・欲しくもないし、やじゃないもん。」
    口先はとんがってるけどね。ロビンは深めにため息一つ。
    「ナミちゃん。正直にな方が楽になるわよ?」
    「あたしはいつも正直よ。好きなものはお金と蜜柑vマリモなんて興味ないわ。」
    「強情な子。」
    「そんなことよりあっちのお店!見に行くわよ!」
    「はいはい」
    肩をすくめながら、喧嘩が盛大だと後の仲直りも派手な見せ物だからそっちを楽しませてもらうわね とロビンは呟いた。






    ◎ おまえの「本当」は知っている

    「好きなものはお金とみかん!」

    もっと好きなものは故郷と仲間と冒険と未来と… 
    とにかく欲張りすぎる。





     

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